2008年3月8日土曜日

Diamond Head Backcountry Trip その2 Cliff Jumpのなかに

3/4 火曜日。
朝6時半に起きる。

この日一番に目にしたのは、昨日の大雪が嘘のような、雲一つない澄んだ空。
しかも~、モコモコの新雪であたり一面覆われているではないですか!

太陽が昇るちょっと前。
空の色がいちばん美しい時間帯。
あっというまに空が変わっていく様は、ついつい目が離せなくなる。
みんな、大好きな時間だよね。






��0分もすると、太陽は完全に空に昇り、長い一日の始まりを告げた。

いろいろと案がでたものの、この日は下山しつついいポイントを探して滑ることになった。
それなら私も無理なくご一緒できそうだ。よかった~。
��写真の山も滑る案もあったけど、自然雪崩が起きているので諦める。しっかしモコモコだよ~)







Elfin Lake Hutに”ありがとう”を伝え、出発!




天気もいいし、仲間もいる。
だからか、スノーシューもそんなにきつくない。
いや、息はあがるんだけど、それもまた楽しい。
途中で出会ったポイントで、撮影組と滑る組に分かれた。
先手のSkier ユウくん、Snowboarder ユウタくん、Photographerのヒロッキーはこの旅で撮影も兼ねている。
「滑れたらなんでもいいや~。」というわたしたちとは違って、彼らはポイントひとつひとつに真剣で、そのための努力を惜しまない。
わたしといえば、あがってくるのに30分かかるハイクがきつくて、1本だけ滑ってChill Out なわけですが、そんな私を尻目に彼らは何本もハイクアップしては、クリフを飛んでいる。
すっごいなあ~~。ちなみに、雪はとっても良かった!
その後も順調にテクテク歩き続けた。
青と白のコントラストがとてもきれい。




ある程度まで降りて、撮影組はクリフで撮影したいということになった。
わたしとUGとオータクさんは、先に降りて彼らを待つことになり、撮影組を残して出発。と思いきや、
出発してすぐ、撮影組が飛ぼうとしているクリフを見て思わず立ち止まってしまった。
それはとても立派で、高いところで高さ15mくらいはある大きなクリフ。
まさか私の友達が、今からここを滑ろうとしているだなんて。。。というか、Crazyだよ!
と呆然としている合間に、UGは指示を出すために無線を片手にクリフの下まで走っていき、そのUGの後に続いてオータクさんもあっというまにいなくなってしまった。
それからヒロッキーが降りてきて、撮影の準備をしはじめた。
私たちはすっかり2人の応援団になってしまっていた。
端からみたら、クリフを飛ぶ事に何の意味があるのか?って思うかもしれないけど、そこには”飛べた”という自分の達成感だけじゃなくて、自然の呼吸とひとつにならなければできない境地があると思う。。
いくらパークでブンブン回すことが出来ても、このクリフは飛べない。
つまり、自分のエゴや技術だけじゃ、ここを飛ぶことはできない。
自然の厳しさや優しさを知っていることも必要。
そういう意味で、2人ともこのビックチャレンジをするのにReadyであった。



まず、ユウタくんがシュートのラインを滑り降りた。
息が止まるかと思ったけど、ユウタくんは無事滑りきった!
思わず、声が出る!!!すごい、すごいよ~~!!
ユウタくんが降りてきて5人で、崖の上にいるユウくんを見あげた。
ドロップオフするラインまで岩の先端をズリズリ降りるユウくんと一緒に、足下の雪が崩れて小さな雪崩が起きた。
ユウくんは木に捕まって、なんとか体勢を整えている。落ちたら10mは落下する。
ひょえ~~ああ~~~!流されないで~~。
ゴクリ。なまつばをのむ。
レイキのマントラをぶつぶつ唱えるわたし。祈るということ意外に、できることが見当たらない。
ユウくんのお母さんだったら、見てられないだろうなあ。と思うと、勝手に胸が痛くなった。
固唾を飲むってこういうのを言うんだね。
とてもじゃないけど、写真を撮る余裕なんてない。
ちょっとして、ユウ君が勢い良くDrop offした!
それもとってもカッコよくグラブまでして、着地した。
その瞬間、歓声が沸き上がって、戻ってきたユウ君とみんなが熱いHugをした。
みんながみんなとHUGをした。
ユウ君は「ここを無事に飛んで、みんなの待つ場所に早くかえりたかった。」と言った。
わたしたちは、「無事にわたしたちの場所にかえってきてほしい」と願っていた。
涙がでそうだった。
胸に湧いた熱い気持ちが、HUGの中に溶けていったみたいだった。
旅のクライマックスは、ドラマみたいな出来事が用意されていた。すごいよ!!
ユウタくん、ユウくん、ヒロッキーはこれからどんどん活躍していくと思った。
そんな私たちの頭上には、見事な夕日が空を赤く染めていた。



とても素敵な旅。冬山の魅力にますますはまりそうです。
長い文章読んでくれてありがとう!

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