2008年5月6日火曜日

やさしい水

��年前、結婚式までの1ヶ月、毎日泣き続けたことがある。

「このままでは脱水症状になるんじゃないか?」と勘ぐるほど泣いたので、体中の水分が2回は入れ替わったと思う。





��写真: パビリオンレイクの水と光と雲)


マリッジブルーが引き金になって、感情メーターが限界値を振り切ってしまった。
風が吹いても、ミジンコが生きているっていうことでも泣けた。
太陽の光が眩しくても泣けたし、誰かが良いことを言っても泣けた。
けれどそのほとんどは、今まで親、友達、周りの人、森羅万象全てから頂いた「やさしさ」を思い出した時にこみ上げてくるのだった。

心の奥に埋もれていた、人からの「やさしさ」を改めて噛み締めるたびに、ぐしゃぐしゃになった。
まるで今まで、ちゃんと受け止めてなかった私への罰みたいだった。

やさしさがハートを通過するたび、胸がぎゅーっと締め付けられる。
それはまるで、やさしさのエネルギーでハートが絞られて、涙のしずくに替わっていくみたいだった。
「やさしさって痛いんだなぁ。」そう想っては、また泣けた。

しかしどうしたわけか、涙の儀式、結婚式当日は、涙が一滴も出なかった!
涙の新陳代謝が完了して、きれいさっぱりスガスガしくなってしまって、
号泣の母と旦那を尻目に、申し訳ないくらい笑顔のまま終わってしまった。

わたしは、あれからほとんど泣いていない。

ウィスラーにいると、何十回、いや百回以上の出会いと別れがある。
別れを何十回も繰り返していくうちに、別れは決して寂しいことではないなと想うようになった。
なぜなら、別れたうちのほとんどの人と、再会できることがわかったからだ。
もっといえば、実際会えなくても、繋がっていることがわかったから。
この2週間は旅立ちラッシュもあって、ものすごく忙しかった。
いつもと違うのは、今回は私たちが旅立つ側にいるということだった。
このご時世、10年間ずっと文通をしている友達が、ついに遊びにきてくれたこともとても嬉しかった。
彼女が以前私に送ってくれた、高さ50cmはある巨大なキャンドルの灯りが全部消える前にウィスラーで再会できた。



そして昨日は、サムライのみんな(UGの職場)が、UGのために素晴らしいパーティーを開いてくれた。
「俺は今日は泣かない!」と宣言していた涙もろいUGは、やっぱり号泣だった。
そして、わたしはやっぱり泣かなかった。
サムライはたくさんの日本人が働いているのだけど、あんなに素晴らしい職場の雰囲気は、日本でもみたことがない!!!サムライのみんなに宿っているスピリットが素晴らしい!サムライソウルだね。
この模様はまた書きたいと思います。






そのほか、入れ替わり立ち替わり、我が家に友達が遊びにきてくれた。
その一瞬一瞬が、宝石みたいにキラキラしていた。
キラキラから、元気と笑顔をたくさん頂いています~♪
そんな私も、昨日、みんながUGとわたしに創ってくれたDVDを家で見た時に、急に胸が熱くなった。
おかげで、やさしさが痛かったことを、思い出しつつある。
今月末あたりから、「涙予報」が出そうだから、今はまだ涙はとっておこうと思う。
こんな素敵な人たちに囲まれていると、「未来は明るい!」とどうしても思わずにはいられない。
みんな、どうもありがとう!!
(写真;幸せの小鳥 Humming Bird in Pemberton)



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