2008年10月22日水曜日

山のコロモガエ、秋、一瞬のイノチの移ろい ~涸沢2008~

真っ青な秋の青空

時たま空を横切るすじ状の雲

香りたつコーヒーの湯気

清流のせせらぎ

岩の上であぐらをかいて、一息。

熱くなった身体が冷めないうちに

淹れたてのコーヒーと一緒に、

そこに存在するきもちいいもの全部を、身体に運ぶ。

標高2300mの日本屈指の紅葉の名所、上高地 涸沢。

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最高のタイミングで、最高のお天気に、最高の仲間と、
お山の衣替えに立ち会うことができたよ。

冬前のこのほんの一瞬の’紅葉’というできごとに、
心が見事に奪われてしまって、しかたない。

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真っ赤に燃えるナナカマドは、七回かまどに入れてもなお燃え残る、木材として優秀な木だという。

しかし、その女性的な細い幹に、そんな力強さがあると、
推し知ることは容易ではない。


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夏の間は眩しいほど生命力あふれる緑だった木々は、

赤、黄色、緑、茶色に、衣替えをして、

今は、溢れるような力強い生命力ではなく、
どこか人の心をほっとさせてくれるような、
おじいちゃん、おばあちゃんの優しさみたいなものを感じるのはなぜだろう。

生から死までの、
すべての顔を合わせ持つ自然という大いなる命の寛容さに、
言葉にならないもので、ただただ胸がいっぱいになるばかりであります。

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緑、黄色、赤、茶色そして青い空

これが私たちの暮らす星、地球の、雄大な山のEarth Color。

お山の絵の具なんだね。 

悠久の流れの中で絶えず変化し続ける、大自然と呼ばれる命の移ろいは、はかなく、また優雅。

都会暮らしでちょっと忘れていたけど、
自分もこの大自然の一部、いや、そのものなんだと思い出した瞬間に、
やっぱりとてもうれしくなったよ。

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さて、今回わたしは上高地から涸沢を経て、登山者達が憧れを抱くという北アルプス槍・穂高連峰のテント4泊5日の縦走にいってきました。
涸沢を出てからの縦走は、忘れられない人生の一ページとなりました。
ええっと、怖かったよーっていう意味で!

それもまたupするんでよかったらお付き合い下さいませ。

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