2011年7月30日土曜日

こどものせかい どこまで踏み込む?

こどもの世界に足を踏み入れてみると、大人としてどう対応したらいいか迷う場面に出会う。

��-3歳児の世界では、最初の個性があらわれてくるのもあって、物の取り合いとか、押した押されたとかそんな場面にしょっちゅうでくわす。
太陽は、ひょうきんだけどパワー系に弱い。
物を取られたり、つきとばされたりすると、最初じっと耐えるけど、結局ぶわーっと泣くタイプ。
いまのところ、自分からはやらない。

わたしは、心の中では「うちのこになにしてくれるんじゃ~!」&「タイヨウマン~、かわいそうに~よしよし」と思うけど、気持ちを抑え、完全に見守ることにしてる。

でも、度がいきすぎていたらどうすべき? と、しょっちゅう自分に問う。

こないだ太陽とプールにいったときのこと。

��歳ぐらいの南米系の男の子が幼児用プールで泳いでた。
その子に水の中で足(わたしの)を蹴られました。
まあ、狭いプールだしよくあること。おなかじゃなくてよかったな。
最初はそう思ってました。

なんとなくみてると、保護者らしき女性は白人のおばちゃん。
はじめ、友達のお母さんときてるのかなと思ったけど、彼女の少年への接し方は親子のそれ。
年齢にあわず、プールサイドで、おばちゃんにコアラ抱っこしてもらってた。
んーなんかわけありそうだな。
推測するに、多分養子なんじゃなかろうかと 2人を眺めてました。

それから男の子とやたら目が合う。
切れ長の一重でじっとわたしを見る。無表情。
最初に目をそらすのはわたしの方。
なんか いやなよかん。。。

そう思っていたら、また蹴られた。
目と目がかちあった。
その時直感でわかった。「あ、この子わざとやってる。」
その後も、近い距離で目が合った時、わたしにむかってバタ足で水をかけてきた。

わたしのこと試してる。
わたしが正々堂々と注意しにくるタイプじゃないことも見抜いてのことだ。

でも、これは言わなきゃいけないだろう。
次、蹴られたら、
「あのね、わたしお腹のなかに赤ちゃんがいるの。わざとじゃないだろうけど、ぶつかったら危ないから、周りを良く見てね。」って言おう。
お母さんらしき人が一緒だからと、一瞬ひるんだけど、これは彼と私のとの問題。言わなくちゃ。
よし、英語で何て言おうかなー とグルグル考えていたけど、結局「次」はなかった。
わたしって、いつもそう!一歩、勇気がでないのよ。

そのあとも考えてた。
なんで、彼の標的はわたしだったのかなー と。

直感的に感じたのは、彼は今までの短い人生の中で、多分悲しい想いをしてる。
特にもっと小さい時に。

わたしが小さい時、いつも家のなかが緊張していて、子供らしくいれない時期が続いた。
そのときの「悲しみ」に似た、少年の中に見た気がした。
ほんとに少年の中にあるのかもしれないし、わたしが勝手に、自分の記憶を投影してしまったにすぎないかもしれない。

いづれにしても、わたしは少年に対して、無意識に「悲しみ」の目線を向けてしまったんだろう。
白人とのおばちゃんの関係を疑問に思ったことが伝わったのだろう。
それが少年の感に触ったのかもしれない。
「It's not your business!」
そう言いたかったのかもしれない。

��歳児でも、下に兄妹ができて、やたら乱暴になる子もいる。
太陽はつきとばしやすい雰囲気なのかよくやられる。
「ちょっと!」という気持ちの後に、「なんでかなー」と思うと、見えてくるものがある。
きっと寂しいんだよね。我慢してるんだよね。それが乱暴というカタチで現れる。
たいてい、親の前ではいい子なんだよね。

そういうのって子供の個性と周りの環境が50/50で影響してるらしい。
親のせいだけじゃないし、個性だけでもない。
だからといって、注意しないのもなーとか 悩む。

小さい時、こどもにとって親の世界は絶対的。こどもは従うしかない。
わたしは父親との楽しい記憶が貧弱だから、太陽が無邪気に「ゆーちゃん ゆーちゃん」ってゆうじのことを慕い、それに応えてるユウジの姿をみてるだけでほろっとくる。
子供はいっぱい愛されて、いっぱい触れられて育った方がいいと思う。

わたしも2人目がうまれるから、太陽がどう変化するかわからないけど、じぶんにできるかぎりの愛情を注いでいきたいと思う。今は、人の見てないところで、好き好き攻めにしてます。

にしても、他の子供との距離感ってむすかしいね
今はやだったらわたしの一存でやめさせたりできるけど、もっと大きくなったら親の出番はなくなり、嬉しい事も悲しい事も太陽君の人生経験になるからね。
できれば嬉しいことだけで育ってほしいけど、悲しみや苦しみがあって深みを知る。
人生嬉しい事ばかりとはいかないしね!

でもでも、悲しみに価値があるとはいえ、無意味に悲しい想いをする子供が世界から少なくなることを願って止まない。
小さい時に悲しい想いをして育ってきた大人達は、同じ事を繰り返さないように自分の代で負の想いは断ち切るようにしないといけないと思う。

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