2013年7月27日土曜日

満月の海

暑中お見舞い申し上げます!

カナダの短い夏。フェリーにのって、ナナイモから北へ100km走る。
いくつかの街をこえて、のどかな田園風景をこえて、目指すは、その名も
「Miracle Beach Provincial Park」。

よくこんなたいそれた名前を付けられたものだな、期待を裏切るような場所だったらどうするつもり?
ちょっとイジワルなことを考える。

期待は、いい意味で裏切られる。


夕方の海。
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この日は満月で、ちょうど満潮を迎えたばかりの海は、人もなく静か。
さすがにカナダの海とあって、しばらく歩くとドキっとするほど冷たくなる。
海の青と空の青が混じり合う風景を見るのは、何年ぶりだろう?

日本にいるころは、「水平線」は決して珍しいものではなかった。
でもカナダに暮らしてみて感じるのは、大陸に住んでいる人にとって、海、それも外海の「水平線」を眺めることは、南国の人が雪をみるのに等しい感動があるんじゃないかと思う。

ここ海は日本で言うなれば瀬戸内海のように、島と島をはさんでいる。
外海ではないけど、そのぶんとても穏やか。クジラやシャチの通り道でもある。


夜中の海 
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昼間だって波の音は聞こえているはずなのに、夜になるとこんなにもよく聞こえるのはなぜだろう?
闇と静寂がおとずれ、月の光がぼんやりとあたりをうつしだす。

満月のひかりは、ライトのようにあたりを照らしてくれる。それだけじゃなくて
満月のひかりは、目に見えない心の奥までも照らしてくれるように思う。

わたしには、自然の中で自分と向き合う時間が必要。
反省すること、気づくべきことをおざなりにしたくないし、自分の軸をしっかり持っていたい。
地球に生かされていること、今の自分がどんなに恵まれているか、どんなことを学んでいるのか、
めまぐるしい日々の中では、すぐに忘れてしまいそうになる。
満月と海のセッティングはこのうえなくいい時間になった。


太陽がのぼり、昼の海
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大潮だからか、干潮のひきっぷりがすごい!一番上の写真とほぼ同じ位置に立っているのに、見渡す限りのサンドビーチ!
かなり遠浅だから、子ども達も楽しそう~!
うちの子ども達ははじめての海に及び腰。
波打ち際でカニをとったり、海藻をとったり、ダムをつくったりしてたのしんだ。
こういう遊び、なつかしい~~~。
海藻を乾かして持ってかえるといいはるので、乾いた海藻は畑の肥やしになりそうだ。


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潮がじわじわと満ちてきて、やがて、子ども達が作った砂のお城やトンネルが跡形もなく水に沈む。
西日の空、そのずっと高く、かすかな夜の気配が広がる。
心地いいような、すこし肌寒い風がほてった肌を冷ます。
パチパチと薪が燃える音が森の方からかすかに聞こえる。

海はたえずうつろぎ、人もまたその海のリズムに合わせて動いていく。
この流動的な一日の動きが、山や岩に囲まれてすごしているわたしにはえらく新鮮だった。
逆に言えば、山も岩も森も海も すぐそこにある暮らしのありがたいこと。。。。

あたりまえに感謝。そんなMiracle Beach Tripでした。

地球ってほんとにでっかい! LOVE EARTH!!!

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