2016年5月13日金曜日

森が子どもにいい理由。

子どもが赤ちゃんのときから、いつも森が近くにあった。































正直子どもは、森に散歩にいくよりも、遊具のある公園の方が好きだ。

でも、ひとたび森に離すと、リーシュを外された犬みたいに、生き生きと森を駆けまわりだす。

自分で言うのもなんだが、うちの子どもは2人とも割と運動神経がいい。
さらにいうと、軸がなかなかいい。
でも、それは体操のクラスに通ったり、サッカーや野球のチームに入れたりして育ったわけではなくて、森のおかげだと思っている。

”こうしなさい”と用意された場所で運動するよりも、根っこや石がボコボコで、起伏の富んだ森の中を走り回るだけで、習い事するよりも、運動能力は格段に育つ。(鎌田説)






































スキーやスノーボードも、フリーラン(自然の地形で遊びながら滑る)こそが上達の近道だとウィスラーで知った。
いくら圧雪バーンやパークが上手でも、それはフリーランあってこそなのだ。
子ども時代も同じだと思う。各種運動のベースはフリーランだと思う。

うちの子どもも、森に離すととりあえず走り出す。(本当に犬みたいなのだ)
彼らなりにラインをみつけて、段差で踏切り、三角とびをしたり、岩によじ上ってそこからジャンプしたり。
三点支持をしながら、足がひっかかる小さなスポットを探りながら岩にへばりついてみる。
登れそうな木にはのぼってみる。
坂道をどれだけ止まらずに、自分のラインで駆け下りられるか。
時に慎重に、時に大胆に。

もちろん転ぶ。そして立ち上がる。駆ける。

さらに、森は生き生きとしている顔もあれば、足が止まるような暗さもある。
崖にたって、リアルな高さを体験することもある。
りすが散らかした松ぼっくり、鳥の鳴き声、葉のこすれる音、大きな糞、動物の気配を感じる。
その先にいけるのか、危険はあるのかないのか、彼らなりに5感をフルに使って森を走る。








自然の地形は、子どもに無理をさせない。
できないことはできないし、のぼれないものはのぼれない。おりれないところはおりれない。
子どももそれを察するようで、そういえば、森の中で大きな怪我をしたことがない。
人工物(公園の遊具やジャンプ用のランプや家の中)では骨折に脳震盪にイロイロあったけど。











そうそう、森は、運動能力だけじゃなく、5感も育ててくれる。
石や木の枝や苔。自然の素材で、イマジネーションが膨らむ。
”そんなんじゃバランスとれなくて建たないよ。”
大人の口は、つい彼らの想像力を壊してしまいそうになる。
あぶないあぶない。






大人は広い視野で地形をみることができるので、崖とか穴とか高度とか安全を確認してやれば子どもにとってこれ以上の遊び場はないんじゃないかと思います。

森は子どもを育ててくれる。
私も森から学んでます。

しかしながら、最近、子供達は散歩よりもMTBや友達遊びの方が好きになってきた。
森に育ててもらった足腰で、自分の好きなスポーツや遊びをみつけていってほしいな。










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